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【8】ベッドメイキング開始 【金沢~富山】

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そろそろ寝転んで過ごそうか・・・

数分遅れで金沢発車!

東金沢にて・トワイライトエクスプレスはほんのわずかな遅れを維持したまま金沢駅を出発しました。ゆっくりと進み始めます。東金沢ではJR西日本・金沢総合車両所とJR貨物の基地の間を通っていきます。私の遠い記憶では北陸本線の北側に金沢運転区があったと思うのですが・・・。もしかしたら元々の北陸本線の土地を北陸新幹線に譲って、本線を北に移設したのだろうか?なんて考えてみたり。

浴衣でうろついちゃダメよ・・・再度強調

・金沢を発車してすぐの放送の中で、「サロンカーには、スリッパ・浴衣姿でのご利用はご遠慮ください」とのお達しが。まぁ常識的に恥ずかしいと思う行為でも念のために言っておかないと「恥ずかしいと思わない人」もいるかもしれないということなんでしょうね。

ベッドメイキングしてマリンビューに備えよう

・乗客の皆さん、一人一人思惑や予定が異なると思いますが、私たち家族は「日本海が見えてくる頃にはゴロゴロしながら海を見たい」と言うものですから、それに合わせてこのタイミングでベッドメイキングすることにしました。重ねて申しますが、私たちの部屋のタイプはシングルツインです。
・まず座面を持ち上げます。ちょうどイスとして座るときにひざの裏が当たるあたりを引き上げるようにです。そうすると背もたれの部分がスルスルっと下がるようになり全体がスライドして真っ平らになります。そして向かいあっているもう一方の座面も同じようにして真っ平らにしたら下段ベッドの完成です。上段は完全固定ですが、この部屋には上段窓がありません。

日本海に出るまでの車窓

あの日見た景色・・・

・私が初めて特急旅行をした1981年の年末、金沢駅から七尾線のキハ20系鈍行に乗った日を今でも鮮明に覚えているのですが津幡駅を過ぎてすぐ、右側に特急白山とのすれ違いを見た直後に左へと大~きなカーブを描き、二つの線路は一気に離れていきました。と、そんな記憶をたどりながら今度は自分が乗っている北陸本線側からの景色をじっくり眺めてみました。まだ小学生だった自分がよみがえってくるような懐かしい気持ちがよみがえってきた数十秒間でした。

トワイライトエクスプレスは富山県へ

・津幡を過ぎて全長2467mの倶利伽羅トンネルを過ぎるといよいよ列車は富山県に入ります。トワイライトエクスプレスが大阪駅を出発してからすでに6つ目の府県。「北上してきたなぁ」とつくづく感じるのですが、まだまだ半分にも遠く及びません。

降りてはいけない高岡駅

高岡駅で見た新鋭車両・16:14。富山県第二の都市「高岡駅」に到着しました。この駅はまるで飛行機のTouch & Goかと思うほど停車時間が短い駅です。(幾らか大袈裟ですが)。ですから降りて何かしようなんて思ってはいけません。むしろ、サロンカーでゆったりと高岡駅の構内を見ている方がいいかなと思いました。この時間にはちょうど北陸本線の上り列車が長時間停車中でしたし、城端線の気動車が停まっている様子も見ることができます。

北陸新幹線との交差

富山駅高架工事中・1分とない停車時間の後、慌ただしく高岡駅を出発したトワイライトエクスプレス。この春まるでバトンを渡すかのように入れ替わりでデビューする北陸新幹線の線路と交差します。1回・・・2回と交差した後は併走区間に入り、そのまま富山駅に滑り込んでいきます。この富山駅もすっかり様変わりしそうです。高架工事がこの後も続き、富山ライトレールとも立体交差するようになるとか。懐かしいたたずまいと引き換えに便利なターミナルに変貌してゆく過程の一時点を見た気がしました。
北陸路の老兵413系・最後の活躍を見せる国鉄型電車413系の姿が従来の富山駅と非常によくマッチしていて、なんだか「とても残しておきたい風景」に感じられます。さわやかな風を感じられる開閉式の2段窓も、ロール式の行先表示幕とその国鉄フォントも・・・。あいの風とやま鉄道に経営移管された後、その姿は早いうちにみられなくなるのでしょうね。そんなノスタルジーを感じながら、背景にそびえる高架の建物に時の流れの速さをひしひしと感じ、列車は再び北上を始めました。

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